缶の後側の絵はどのようになっているの?
この原画は丸い缶のために書かれたものですので、後側で絵はつながっています。
手に持って回しながら見ていくと、いつの間にかまたもとの場所に戻ってきます。
もちろん原画の大屏風も右端と左端は絵が連続するように描かれています。
実はこの絵の左右の連続した後ろ側にあたる部分は、海苔の缶では正面になるように描かれていて、「焼海苔」の文字などのはいるスペースをうまく作り出しています。
海苔缶の表には金箔で表現された太陽、裏には銀箔で表された月、そして海と空がつながり、四季折々の草花が咲き乱れ美しさを競っています。 これには、一年中食卓の上に置いて生活の中で芸術を楽しんでほしいというアラン・ウエスト画伯の想いが込められているのです。