海苔の選定
現地仕入れ
選定・仕分け
現地で冬の期間に買付けした海苔は、当社の目利き職人により、生産された「県」「地方」「浜」「等級」「生産者」「年月日」の順にすべて並べ替えられ、それぞれの用途にあった海苔に仕分けていきます。
海苔は同じ場所で同じ生産者が採っても、一日収穫日が違えば全く違う海苔になっていることがあるからです。
このような地道な作業をいまだに実践しているのは海苔問屋の中でもほとんどなくなってきていますが、当社では何百万枚あってもこの作業は怠りません。お客様にご満足いただける品質へつながると信じているからです。
一貫生産
現地入札仕入れから、海苔の乾燥作業、焼加工、裁断、袋入れ、箱入れ、包装、検査、出荷まで、一貫して東京大森の工場内にて生産管理されているので安心してお召し上がりいただけます。
伝統と革新
明治五年に海苔の本場である東京大森にて創業以来、産地問屋として生産者と消費者の間に立ち、本当に美味しい海苔を皆様にお届けするように常に努力してまいりました。
明治、大正、昭和、平成、令和と時代の変遷とともに世の中の海苔の嗜好も需要も変わってきました。
誰にも好かれるようにと当時としては考えもしなかった「味付け海苔」の開発普及。
昭和初期に呉服店が百貨店へと変貌を遂げ食品を扱い始める際には、和食に欠かせない海苔をいち早く納入開始。
東京オリンピックの整備開発事業のために江戸前大森海苔の生産が打ち切られてからは有明海の海苔が主流を占める中で、味と香りに秀でた伊勢桑名の由緒ある極上海苔を拡販。
美味しいのに香りが強すぎて海苔本来の味が隠れてしまい、また生産量が安定せず商品にはならなかった「青混ぜ海苔」の普及
などいつの時代もその商いの根底にあったのは時代の流れを読むことでした。
200年300年と永く続く老舗企業は、守るべき伝統を守りながら、必ず新しいことに挑戦し続けています。それは歴史が証明しています。
我々もそれらに一歩でも近づけるように日々鋭意努力してまいります。